続・危険なキス
「お前の先生でいるのも、今日で最後だな」
「……はい」
もう、家庭教師でも学校の先生でもない。
だから……
先生じゃなくなる。
一つの覚悟を決めて
俯いたままそっと深呼吸をした。
それを悟って、先生はあたしの目の前まで歩み寄ってきて……
「……」
顔を上げると、すぐそこには先生がいた。
もう……
先生じゃない。
「………かな、と……」
ずっとずっと呼びたかった
先生の名前を呼んだ。