続・危険なキス
最近可愛くなった?
あいつらはバカだ。
紫乃は最近可愛くなったんじゃない。
もとから十分すぎるほど整った顔立ちをしていて、勝手に高嶺の花とくくりつけて一線を引いてただけだろ。
だけど確かに、
ちょっと前までは棘があるような話し方だったけど
今は受験のピリピリムードも消え、やんわりとした口調。
それに俺と言う存在で、男への免疫も出来たせいか、一線を引かずに話しかけている。
「あの……」
「おもしろくねぇ」
「え……っ」
意味の分かっていない紫乃の唇に、そのままキスでふさいでやった。
逃げ惑う紫乃の舌を、追いかけ絡め取って
俺のモノだと言うようにむさぼった。
最初逃げてたその舌も、いつの間にか抵抗をやめ、いつものように絡めてくる。
紫乃の力が抜けたとき、ようやく唇を離した。