続・危険なキス
 
あたしが家の前まで着くと、車は発進する。

先生はいつもそう。


遠くなっていく車のテールランプを見ていると
やっぱり少し寂しくて


こんなにも一緒にいるのに
もっともっと傍にいたいと思ってしまう。



「あたしって、ほんと恋愛バカかも……」



先生を好きになって
勉強一筋だった自分が、まるで嘘のようで……。



「ただいま」



つけられたキスマークを髪で隠しながら
あたしは家の中へと入った。



早く明日になりますように……。

 
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