続・危険なキス
 
飲み会に参加しなかったのは、やっぱり奏人の反応が怖いから。

だけどそれを見かねた奏人が、
「たまにはサークルの飲み会くらい、参加して来い」
と言ったので、今回は行こうと思った。


まあ、さ。
そんなふうに余裕ぶって、行って来いって言ったけど……
今日は絶対に怒ってるんだろうなぁ……なんてことは覚悟していた。


飲みに行くことになったら、事前に場所を教えて。とは言われていたので
そのことを奏人へメッセを送る。


まだ業務中なので、その返信がすぐ来ることはなくて
あたしは携帯を鞄の中へしまった。



「じゃあ、いこー!」



あたしを含め、サークルメンバーの10人ほどの人が
なじみのお店へと向かった。






「今日は紫乃ちゃんもいるから、テンションあがるなー」


と、店に着くなり、先輩たちがそんなことを言ってくれる。

軽く笑って受け答えしながら、隣は沙樹と女の先輩でキープした。
 
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