続・危険なキス
たった耳を甘噛みされただけなのに
すでに息が荒くなって、じわりと涙が浮かんだ目で奏人を見上げた。
奏人はまた、意地悪く微笑むと、
「そういう顔すっから、止めらんなくなんじゃん」
「そ、れは奏人がっ……」
「もう黙れ」
「やぁっ……」
拘束がとけたと思った手は、
逆に反抗が出来ないほどの愛撫へと変わり、
再びあたしの体が熱く反応する。
さっきまで、当分もうシタくないと思っていたのに
その愛撫によってまた、奏人が欲しくなってしまっているのは
きっとあたしも
奏人に負けないくらい体が淫欲になっているから。
「無理って……言ってるのにっ……」
「お前がこうしたんだから責任とれ」
「そんなっ……」
ベッドの上では、奏人の俺様度は増して逆らうことはできなくて
「紫乃……
俺から逃げるなよ?」
あたしへの甘々度も、
普段の何十倍となる。