続・危険なキス
番外編 無理
 
「かな、とっ……」

「何?」

「何?じゃなくてっ……
 もうっ……」

「シテほしいの?」


キスをしながら、
意地悪な目で見据え、あたしを挑発する。

何度見つめられても、その瞳にはぞくりとして、そのまま奏人のペースに飲み込まれてしまいそう。


だけど……




「違います!!

 帰らなくちゃ!!!」




あたしはなんとな奏人の体を押しのけた。



「………ってぇ…」

「だって!いい加減に帰らないとっ……
 さすがに日付が変わる前に家に着かないとまずいって」

「……はあ…」



今日は日曜日。

奏人と会える貴重な日で、だけどその一日ももう終わろうとしている。
 
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