続・危険なキス
「え?あら?何か家に………って、え?まさかっ!?」
お母さん、一人でパニクり中。
まあ、それもそうだよね。
まさかあたしの彼氏が、家庭教師だった人だとは思わないし。
「そのまさかです……」
「ええ!?」
肯定する娘の返事に、お母さんはさらなる大声を上げた。
ああ…
やっぱり問題になると思った……。
ひとまず、奏人に家にあがってもらい、お父さんがいる中改めての自己紹介。
「再び驚かせてしまってすみません。
紫乃さんとお付き合いさせていただいております。湯浅奏人です」
「あら……あらあら。もう……」
だけどお母さんの反応は、驚いていたものの、なぜか嬉しそうで、マイナスイメージではないみたい。