続・危険なキス
もしも紫乃に出逢う前だったら、この話はその場で断っていた。
だけど紫乃を本気で好きになって、
これからもずっと紫乃の傍にいたいと思ったら……
(私でよろしければ……
お願いします)
と、頭を下げる自分がいた。
フラフラと家庭教師やアルバイトばかりの男が、紫乃の隣にいるわけにはいかないと思ったから……。
ちゃんとした職業について、
紫乃のことを養えるくらい、一人前の男にならないと……。
そう思ったら、自然と教師としての道を歩んでいた。