続・危険なキス
結局、今日も職員室に戻れたのは、HRが終わってから1時間近く経ってから。
マジで、別料金欲しいくらいだし。
「おつ」
「……ああ。お疲れ」
席について、すぐ俺のもとへやってきたのは、
俺をこの学校へ紹介した、神田雅人。
近くに他の教師がいないことから、小さい声で素で返した。
「今日、夜暇?」
「夜?あー……」
いつもなら、紫乃がいるから真っ直ぐ帰る。
けど、今日はあいつもサークルの飲み会に参加するんだっけ。
一人で家に帰っても、つまんないことを考えそうだったので、
「ああ」
「じゃあ、飲みに行こうぜ」
「……はいよ」
と、返しておいた。
まあ、雅人相手なら疲れないしいっか。