続・危険なキス
 
結局、今日も職員室に戻れたのは、HRが終わってから1時間近く経ってから。

マジで、別料金欲しいくらいだし。



「おつ」
「……ああ。お疲れ」


席について、すぐ俺のもとへやってきたのは、
俺をこの学校へ紹介した、神田雅人。


近くに他の教師がいないことから、小さい声で素で返した。


「今日、夜暇?」
「夜?あー……」


いつもなら、紫乃がいるから真っ直ぐ帰る。


けど、今日はあいつもサークルの飲み会に参加するんだっけ。

一人で家に帰っても、つまんないことを考えそうだったので、


「ああ」
「じゃあ、飲みに行こうぜ」
「……はいよ」


と、返しておいた。


まあ、雅人相手なら疲れないしいっか。
 
< 295 / 344 >

この作品をシェア

pagetop