続・危険なキス
「せ、せんせい……?
職員室に行くんじゃ……」
「分かっているでしょう?」
連れてこられた場所は、予想していた通り、職員室なんかじゃない。
物理室を通り抜け、準備室。
しかも放課後という時間の中で
生徒がいるわけもなく、シンと静まり返っている。
「あ、あの……」
パタンと閉められたドア。
カチャリと鍵も閉められたときには、もうみんなの知っている湯浅先生はどこにもいなくて……
「お前、俺を怒らせたいわけ?」
「ちがっ……っ」
あたしの反論は口から出ることはない。
メガネをはずした真顔の湯浅先生の唇によって、塞がれてしまった。