続・危険なキス
「ほんと強情だよな」
事が終わって、息を荒くしたままあたしはベッドへ横たわる。
先生はまだなお余裕な顔をして、あたしの髪を撫でた。
結局あたしは、最後まで先生の名前を呼ばなかった。
「まさかとは思うけど、
お前、俺の名前知らないとか?」
「知ってますよ!!」
あまりにも呼ばないあたしに、先生が眉をしかめてそんなことを言う。
いくらなんでも先生の名前くらい知ってる。
担任であるどころか、家庭教師の先生でもあったんだから……。
「でも先生が意地悪だから、呼んであげません」
「……まだお仕置きされたいの?」
「結構です!」
ズイと顔を近づけられ、思わず後ずさる。
先生はそれ以上攻めてくることはなく、再び定位置に戻ってベッドの端へと腰掛けた。