続・危険なキス
 
そうとなれば、相手の愛撫はスイッチが入ったかのように止まらなくなる。

必死に抵抗しようとすればするほど、
そうはさせるかと刺激を強める。


「ゃっ……かな、とっ……」

「何?気持ちいいって?」

「ちがっ……」


違くないけど……。
ってそうじゃなくて……。


朝からされるのは、正直辛い。
だって一日が体がだるくなってしまうから……。


そうは言っても
この行為はほぼ毎日起こる。



「紫乃。こっち向けよ」

「ぁっ……」



さっきまで寝ぼけ眼だった奏人は、いつの間にかいつもの意地悪な瞳をしていて、
あたしを組み敷くように上から見下ろしている。


「んっ……」


むさぼられるようなキスも
朦朧とした頭では、もう受け入れるしかなくて……



「ぁっ……だめっ……!」



結局あたしは
今日も最後までされてしまった。
 
< 310 / 344 >

この作品をシェア

pagetop