続・危険なキス
「せん、せっ……」
「その顔、誘ってる?」
「それは先生がっ……」
「お前が悪い」
いったいあたしのどこに悪い要素があったのか。
ただ男子生徒に呼び出され
告白をされて断り
言われるがままに先生に拘束される。
先生が怒っている意味、分かってるけど……
「先生……ヤキモチ妬きすぎ……」
「うるせー」
ちょっとだけニヤついてしまう顔で先生を見上げると、眉をしかめてあたしを睨む。
みんなの前では、優しくて温厚な湯浅先生。
だけど本当は、
誰よりも独占欲が強く、嫉妬深い。
「告白、ちゃんと断りましたよ?」
「当たり前だ」
先生はあたしから離れると、机にもたれかかった。