続・危険なキス
 
こんなふうに、たまに学校でやりとりするメッセが好きだった。


みんなにさわやかな笑顔を向ける裏で、グチをこぼしたり変態な発言をする先生。

あたしだけが知っている先生。


あたしは、ニヤつきそうな顔をおさえ、携帯を鞄にしまった。






「お疲れ様です」


バイト先に入って、先に来ている従業員に挨拶をする。

あたしも控室に入ると、カフェの制服に手をかけた。


「お疲れ様ですー」


その声とともに、開かれたドア。

目を向けた先にいたのは……



「おつかれ、さまです……」

「あっ……紫乃ちゃん。お疲れー」



今会うと気まずい、美香さんだった。
 
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