続・危険なキス
先生からは、何度もキスマークをつけられるけど
自分からつけることは、極稀で
いまだに力の加減が分からない。
一度唇を離して見てみても、そこには何も痕はついていなくて
もう一度同じ場所に吸い付いた。
「……っ」
かすかに聞こえた、先生の息遣い。
少し痛いかな、と思うくらい強く吸って、唇を離した。
「……マーキング…できました」
「……よかったな」
鎖骨の下に、赤くついた内出血の痕。
自分では絶対に吸えない位置。
しっかりとついたそれを見ると、少し照れくさくて、すぐに先生のもとから離れようとした。
だけどそれを見計らって、ガシッと先生があたしの腕を掴む。
「せ、先生……?」
「お前が挑発したんだから、責任とれ」
「えっ……っ」
抵抗する暇なんかない。
グイと引き寄せられた頭は、息づく間もないほどのキスの嵐が襲いかかってきた。