今宵、真夜中の青を注いで
昨日、というよりは今日、夜久君と話して私の中で印象が変わった。
冷たい人なのだと思っていたけれど、星に対して真っすぐな想いを抱いてる優しい人だ。
もう少し、夜久君と話をしてみたいと思った。
もっと欲張っていいなら友達になりたいなと思った。
でも、少し話したからと言って学校で夜久君と仲良く話せるかどうかと聞かれたら否だ。
普段楽しく談笑しているなら問題はないけれど、いきなり学校の有名人とクラスメイトの前で堂々と話せる勇気なんてあたしは持ち合わせてない。
何事かと思われるだろうし、好奇の目線に晒されるのは誰だって避けたいはず。
そこまで思考を巡らせて、溜息が出た。
「これじゃ、いつもと何も変わらないよ」
ぽつりと呟いた言葉は誰に届くわけでもなく、ただ空気を震わせるだけ。
それが虚しくて、やっぱり今日もいつもと変わらないつまらない日になるんだと嘲笑われているような気がした。
それがちょっと悔しかったから。
「挨拶だけでも、頑張ろうかな.....」
弱気なのは変わりなかったけれど、少し手を伸ばしてみようと思ったんだ。