猫みたいな君
春、出逢い


君の指から放たれたそのボールは

綺麗な弧を描いてネットを揺らした



『綺麗...』


夕焼けに染まる体育館の中

貴方のシルエットとバスケットボールの影



この時にはもう

まだ名前も知らなかった君に

惹かれていたのかもしれない






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