猫みたいな君
校門を入ると少し離れて歩く
それがいかにも秘密、みたいで
なんだか嬉しかったりして-
ただ朝の体育館は少し肌寒い
『-寒っ...』
寒さに震えつつ伊藤くんの方を見ると
やっぱりバスケに夢中みたい
バスケしてる時の伊藤くんはかっこいいと思う
そんなことを考えつつボーッと見ていた
『ふわぁ....眠っ』
そういえば昨日予習してて寝るの遅かったんだ
伊藤くんのバッシュの擦れる音と
ドリブルの音、ネットを揺らす音に
包まれながら私は気付くと眠りについていた