猫みたいな君


-奏汰side



ふと姫莉の方を見ると

『寝てる...?』

近づいてみるとスースー息まで立ててるし



-やばい、可愛い


ってか仮にも男と二人きりなのに
そんな無防備に寝るなよ...

-触れたい






****


初めてこいつを見たときから
なんとかして傍に置きたいと思った

だからマネージャーなんて肩書きをつけて
なるべく一緒にいれるようにって


-でも、姫莉といったら

こんな俺の気持ちに気づいてない


未だに伊藤くんって名字で呼ぶし
朝なんて迎えに来なくてもいい、
とまで言いやがった


-ありえねぇ

正直顔、ルックスには自信があった

なのにこんなになびかない女は初めてだ



だからか、こんなにも心から離れないのは




****


触れたい-その衝動を抑え


ペシッ


綺麗な肌のおでこを軽く叩いた


『-...んっ』



-そんな声出すなよ....



『起きろよ』

『-ん...』

『今すぐ起きろ、じゃなきゃ-....











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