猫みたいな君
自覚
教室に着くと萌々奈が満面の笑みで迎えてくれた
『おはよう』
『おはよ、今日も朝練?』
『うん』
『今日は姫莉もバスケしたの?』
『ううん?なんで??』
『だって顔赤いよ?何かあった?ニヤニヤ』
さっきの伊藤くんの行動がフラッシュバックする
『なんもないよ!走ってきたからかな?』
『-ふーん…てっきりキスでもされたのかと思った』
『へっ!?んな訳ないじゃん!頭は撫でられたけど』
『やっぱりなんかあったんじゃん』
『…(焦)』
『そういう訳ね…で、照れてんだ?』
『照れてないっ!』
『でもドキドキしてんだ?』
『-うん、まぁ、ちょっと』
このドキドキを認めると
どんどん気持ちが加速していくような気がする