猫みたいな君
夏、恋心
伊藤くんを見るとドキドキする病は治るわけもなく
気がつくと新しい季節を迎えていた
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お昼ごはん中
『姫莉は夏休みどっか行くの?』
『んー、部活ばっかかな』
『休みないの?』
『お盆休みは5日くらいあるらしいけど…どした?』
『一緒に海行こうよ!』
『うんっ!行く!』
『それでね、姫莉の他にも誘いたい人がいるの』
『うん?誰?』
『蒼翔なんだけど…』
佐藤蒼翔(サトウ アオト)
萌々奈の小学校からの幼なじみ
多分だけど萌々奈は佐藤くんが好き
『うん!いいね!』
『ありがと!それでね、
蒼翔が男の子もう一人いなきゃ嫌だ
って言うから…姫莉、伊藤くん誘ってみない?』
『え?無理だよ…絶対来てくれないって』
『お願い、姫莉。蒼翔と思い出作りたいの』
『んー…じゃあ、一応誘ってみるね?』
『ありがとう』
萌々奈のあんな可愛い笑顔を見ると
うん、としか言えなかった
さて、伊藤くんにどう伝えよう…