猫みたいな君
私は徒歩通学。
伊藤くんは自転車通学。
-…一緒に歩けるのは門のとこまでかな
自転車置き場から校門まで5分もかからなかった
少し寂しいな…なんて
『じゃぁ…『荷物貸せよ』
『えっ?』
『だから、送るって言っただろ?』
『でも伊藤くん自転車なのに…』
『女一人で帰らせる訳ねえだろ?』
『うん?』
『俺のマネージャーに何かあったら困るからな』
『…俺の?』
『……。』
パッ
伊藤くんは私の荷物を取ると
自転車のカゴに入れて持ってくれた
『…帰るぞ』
-初めての帰り道