猫みたいな君


『お前が誘ってくれたのに断る訳ねぇだろ』


そんなの当たり前のことだ

なのに恥ずかしそうに俯いた姫莉を見ると


―自然と手を握っていた



小さくて温かい手

バスケットボールが自然と手に吸い付いくような

繊細に、でも大胆に扱わないといけない宝物



この宝物を手放したくないと思った

いや、絶対この手だけは離さない



―奏汰side END.








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