猫みたいな君
『よぉ…』
『こんにちは』
一応ペコッと頭を下げる
『姫莉、来週だよな?海行くの』
バッシュの紐を結びながら聞いてきた伊藤くん
立ってる私を見上げてるから
自然と上目遣いになっていて可愛い
-なんて言えないけど
『うんっ!♪』
『フッ』
『何?』
『いや、どんだけ楽しみなんだよって思って』
『だって今年まだ海行ってないんだもん』
『拗ねんなよ…俺も楽しみにしてるから』
『そうなの?』
『当たり前だろ』
『…?』
伊藤くんそんなに海好きだったっけ?
『はぁ…でも今度は二人で行こうな…//』
若干顔が赤いような気がするのは私だけ?
『…うんっ!』
でも、
二人で行けたらいいな
-なんて私も素直にそう思ったんだ