猫みたいな君
夕食後お風呂に入り
私の部屋に布団を2枚引いて
明日の準備をしていると
いきなり萌々奈が
『姫莉はさ、伊藤くんのこと好きなんでしょ?』
『えっ...うん//』
『告白とかってしないの?』
『出来ないよ』
『なんで?』
『だって伊藤くんは多分私のこと
何とも思ってないだろうし、
告白して振られたら
部活で気まずくなるのも嫌だし...』
『でも言わなきゃ伝わんないよ?』
『そうだけど...』
『伊藤くんモテるよ?誰かに取られてもいいの?』
『それはやだっ!!』
『でしょ?だったらちゃんと伝えなきゃ』
『う、うん...』
『この旅行の間に告白しなよ』
『うん、頑張る』
『うん、頑張って!
私も蒼翔に告白しようと思うから』
『えっ?』
『もうそろそろ"幼馴染み"
っていうのも止めようと思って』
『そっか、頑張ってね』
『うん!お互い頑張ろっ!』
わくわくする気持ちと
ドキドキと高鳴る気持ちを抱え
私たちは眠りについた