猫みたいな君
『....ほぇ?』
『だから、マネージャー』
『マネージャー??』
『なってよ』
『なんでよ』
『いいじゃん、なれよ』
『だから、なんでよ』
『...お前が、気に入ったから』(ボソッ)
普段なら絶対聞こえないような声の小ささ
でも静まった体育館には充分だった
『それって告白?』
『違う』
『違うの?』
『違ぇよ...ってかどうでもいいだろっ』
あれ?顔赤い?
ふふっ、なんか可愛い
『いいよ、マネージャー、やってあげる!』
『おう!これからよろしくな?』
『こちらこそ!』
高校一年生、春。
夕暮れの体育館で
二人の新しい関係は始まったのです