バスケと先輩とファーストキスと。
「先輩、すいません、
疲れているのに送って貰っちゃって。」


「バカ、そんなことイチイチ気にすんな。
大体、危ねぇだろ、
こんな時間に女子高生が
一人で歩いていたら。」


「こんな時間って
まだ7時回った所ですよ。
それに私なんて誰も襲ってこないですよ。」


「へぇ……だったら、俺が今すぐ
襲ってやろうか?」


「えっ……。」


ニヤリと笑いながらそう言うと
先輩はググっと迫ってきた。


あっという間に後ろの
ブロック塀に追い込まれた私は
遂に逃げ場が無くなってしまった。


先輩の両手が私の顔横を
掠めるように抜けて
ドンッと後ろについている。


そして、
ゆっくりと先輩の顔が近づいてきて……


「真由奈……」


うぅっ……//////////
普段、お前しか呼ばないのに……
何で今ぁ~


そそそ、それに
これって
も、もしかして
キス、される?


ファ、ファーストキスっ!


思いっきり、ぎゅうっと
目を閉じた。

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