きみはいじわる
.悪魔な彼
*
「どんくせえな、早くしろよ。」
「秀ちゃん先に行けばいいのに。」
「ばかやろう。俺様がせっかく一緒に帰ってやるって言ってるのに、
迷惑そうにすんじゃねえ。
だいたい行くとこ同じなんだから、何が悪い。
ほれっ、さっさと歩け。」
秀ちゃんにじろりと睨まれて、ひいっと肩をすくめるあたし。
ずっしりと食い込む両手のカバンが
あたしの歩く速度を遅らせていることを知ってるくせに。
「うっ…」
一つ上の秀ちゃんは幼馴染。
幼稚園。
小学校。
中学。
いつだってあたしの一歩先を歩いて、
あたしの行く手を遮る。
そう、いつだって先回りして、
通せんぼして泣かせるような、そんないじめっ子。
だから、
去年留学してカナダに行った時はさすがに淋しかったけど
秀ちゃんの魔の手から逃れられてから
超平和な学園生活を送ってた
なのに…
「秀ちゃん先に行けばいいのに。」
「ばかやろう。俺様がせっかく一緒に帰ってやるって言ってるのに、
迷惑そうにすんじゃねえ。
だいたい行くとこ同じなんだから、何が悪い。
ほれっ、さっさと歩け。」
秀ちゃんにじろりと睨まれて、ひいっと肩をすくめるあたし。
ずっしりと食い込む両手のカバンが
あたしの歩く速度を遅らせていることを知ってるくせに。
「うっ…」
一つ上の秀ちゃんは幼馴染。
幼稚園。
小学校。
中学。
いつだってあたしの一歩先を歩いて、
あたしの行く手を遮る。
そう、いつだって先回りして、
通せんぼして泣かせるような、そんないじめっ子。
だから、
去年留学してカナダに行った時はさすがに淋しかったけど
秀ちゃんの魔の手から逃れられてから
超平和な学園生活を送ってた
なのに…
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