きみはいじわる
*****
「カナダに行く前に受けた健康診断でわかったの。
だからあの子留学してないのよ。」
秀ちゃんのママは小さい時からあたしを可愛がってくれていて、
綺麗で優しくて、憧れだった。
あの優雅な素敵な人がすっかりやつれて
長い闘病生活を物語っていた。
「みんなに内緒にしてって言って、
結構辛い治療も頑張って受けたのよ。」
「治療が早ければよくなるって言って、
いろんな治療試したんだけど、
もう、骨髄移植しかないって…」
「あの、病気って…」
「再生不良性貧血って言うの。」
「貧血…」
「血が上手に作れないの。
初期だったから薬で治るはずだったんだけど、
若いせいなのかしら、どんどん悪化して…
でもね、ここのところ安定してたし、
お医者さんも、無理しなきゃ学校に通って大丈夫って」
そんな病気だったなんて…
「カナダに行く前に受けた健康診断でわかったの。
だからあの子留学してないのよ。」
秀ちゃんのママは小さい時からあたしを可愛がってくれていて、
綺麗で優しくて、憧れだった。
あの優雅な素敵な人がすっかりやつれて
長い闘病生活を物語っていた。
「みんなに内緒にしてって言って、
結構辛い治療も頑張って受けたのよ。」
「治療が早ければよくなるって言って、
いろんな治療試したんだけど、
もう、骨髄移植しかないって…」
「あの、病気って…」
「再生不良性貧血って言うの。」
「貧血…」
「血が上手に作れないの。
初期だったから薬で治るはずだったんだけど、
若いせいなのかしら、どんどん悪化して…
でもね、ここのところ安定してたし、
お医者さんも、無理しなきゃ学校に通って大丈夫って」
そんな病気だったなんて…