きみはいじわる
ガラスの向こうの無菌室で、
真っ白な顔して呼吸器をつけてる秀ちゃんをあたしはじっと見つめていた。
「秀ちゃん…」
「ドナーが見つかればね。」
秀ちゃんのママはため息混じりにつぶやく。
「ドナー?」
「血液の型と同じ様に骨髄にも型があるの。
秀と合うドナーはなかなかいないみたいなのよ。」
「血液…おばさん秀ちゃんRHマイナスABだったよね?」
「え?彩華ちゃん知ってたの?そうなの、珍しいのよ。」
「あたしも同じなの。」
「え?彩華ちゃんも?そうなの。
でもね彩華ちゃん血液型と骨髄の型は関係ないらしいのよ」
「そうですか。
でも、調べてください。合うかもしれないじゃないですか骨髄!
あたし秀ちゃんにあげたいです。」
いつだったか忘れたけれど、お互いの血液型が同じのを知って、
『彩華に何かあっても俺が血をやるから心配するな』
そう、秀ちゃんが言ってくれてたのを思い出した。
「本当に?いいの彩華ちゃん。」
「はい。」
おばさんは涙を拭きながらあたしの手を握り締めた。
待ってて秀ちゃんあたしが助けるから。
神様お願い。あたしの骨髄が秀ちゃんにあげられますように。
真っ白な顔して呼吸器をつけてる秀ちゃんをあたしはじっと見つめていた。
「秀ちゃん…」
「ドナーが見つかればね。」
秀ちゃんのママはため息混じりにつぶやく。
「ドナー?」
「血液の型と同じ様に骨髄にも型があるの。
秀と合うドナーはなかなかいないみたいなのよ。」
「血液…おばさん秀ちゃんRHマイナスABだったよね?」
「え?彩華ちゃん知ってたの?そうなの、珍しいのよ。」
「あたしも同じなの。」
「え?彩華ちゃんも?そうなの。
でもね彩華ちゃん血液型と骨髄の型は関係ないらしいのよ」
「そうですか。
でも、調べてください。合うかもしれないじゃないですか骨髄!
あたし秀ちゃんにあげたいです。」
いつだったか忘れたけれど、お互いの血液型が同じのを知って、
『彩華に何かあっても俺が血をやるから心配するな』
そう、秀ちゃんが言ってくれてたのを思い出した。
「本当に?いいの彩華ちゃん。」
「はい。」
おばさんは涙を拭きながらあたしの手を握り締めた。
待ってて秀ちゃんあたしが助けるから。
神様お願い。あたしの骨髄が秀ちゃんにあげられますように。