きみはいじわる
***
「おはよう!」
いつものように教室に行くと昨日まで空いていた席に、
座っている人が振り向いた。
「秀ちゃん!」
「おお。」
そう言って少し手を挙げた。
みんな気がついてなかったみたいで、一斉に視線が集まりそしてみるみる囲まれた。
相変わらず人気者だ。
元気そうでよかった。
久しぶりに会えたのに、話は出来そうにないな。
あたしは自分の席に座って
穏やかに笑った優しい表情の秀ちゃんを眺めた。
嫌いになりたかった。
手の届かない人、
この人のたった一人の人になりたくて
叶わないなら嫌いになりたいって思ってたのに。
でも、もういいいや。
秀ちゃんの特別があたしじゃなくても
女の子としてみてくれなくっても。
あたしの一部は、一生秀ちゃんといられるんだもの。
あ、こういううときに使う言葉かな?
本望…です?
いつものように教室に行くと昨日まで空いていた席に、
座っている人が振り向いた。
「秀ちゃん!」
「おお。」
そう言って少し手を挙げた。
みんな気がついてなかったみたいで、一斉に視線が集まりそしてみるみる囲まれた。
相変わらず人気者だ。
元気そうでよかった。
久しぶりに会えたのに、話は出来そうにないな。
あたしは自分の席に座って
穏やかに笑った優しい表情の秀ちゃんを眺めた。
嫌いになりたかった。
手の届かない人、
この人のたった一人の人になりたくて
叶わないなら嫌いになりたいって思ってたのに。
でも、もういいいや。
秀ちゃんの特別があたしじゃなくても
女の子としてみてくれなくっても。
あたしの一部は、一生秀ちゃんといられるんだもの。
あ、こういううときに使う言葉かな?
本望…です?