きみはいじわる
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『彼は、昨年カナダに一年間留学していました。

なので、一年年上ですが、

今日からこ、のクラスに編入します。』

そう担任が紹介した人。

あたしは目を疑った。

ニヤリと笑っていたのは、

安曇 秀

あの悪魔だった。

同じクラスとか…

嘘でしょう~~~っ

「安曇秀です。年齢は気にしないで、

 同級生として接してください。

 よろしくお願いします。」

ニッコリと微笑んだ悪魔に、

教室の中のほとんどの女子が色めいた。

『秀さまよね』

『きゃあ、秀様とクラスメイトなんて、夢みたい!』

『こんな近くで、お顔が見られるなんて…」

クラスのあちこちから

溜息とともに聞こえる女子の声

それに対して、男子たちはがっかりな顔。

彼はこの学校の人気者だった。

私たちが入学した年の7月にカナダに留学した。

その時には随分みんな残念がっていた。

多分あたし以外は…














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