きみはいじわる
「彩華。帰るぞ。」

「え、あたし生活部に行かなきゃ。」

「は?お前俺の誘いを断るのか?」

「だって…部長に怒られちゃう」

「しょうがねえな、じゃあ、俺がその部に入ってやる。」

「え、だって秀ちゃんはサッカー部じゃないの?」

「いいんだよ。戻った時点で、退部決めてたからな。」

「でも、でも秀ちゃんが生活部って…」

「っんだよっ、ダメなのか?」

「いやそうじゃないけど…」

まあ、活動内容が分かれば、入るとかしないだろうな。

先を歩くあたしの後を黙ってついてくる秀ちゃんに、

『勘弁して』

そう思いながら

しかたなく、生活部の部室のドアを開ける。










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