きみはいじわる
生活部は基本、社会貢献。

部員自身が外部と交渉し活動の範囲を広げて行こうという、

部長の理念に賛同した人達が集まっている。

ほとんどボランティア的活動。

だから、地味な人が多い。

幽霊部員も多いけど、

私にとっても癒しの場所なのだ。

今回は、近くの老人ホームに、

寸劇を披露する計画。

あたしたちがいろいろ意見交換するのを

後ろで座って

秀ちゃんは黙って見ていた。


あたしだけじゃなく

みんな気になるみたいでそわそわ落ち着かなくて、

結局、早めにお開きになった。

それにしても、大好きなサッカーに戻らないなんて、

秀ちゃんどうしたんだろ。



< 5 / 26 >

この作品をシェア

pagetop