きみはいじわる

「ちょ、ちょっと!秀ちゃん」


重いカバンを両手に持って後を追った。


ああっもうっ、

淋しそうな表情に騙された~

これからずっとこうなのかしら。

目の前が真っ暗になった気分。

あたしと秀ちゃんじゃあ歩幅が違いすぎる、その上この荷物。

ひどいよ秀ちゃんあたしは女の子なんだから

16歳のJKなのよ。


いつだってそう、秀ちゃんはほかの女の子には優しくて、

男の子にも人気があって、

ヒーロー番組の主人公みたいだった。


けど、あたしだけには違うんだもん。






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