察してください
「そういえば、昨日俺が出した問題解けました？」



あたしが不安になったり、ずっと水沢くんを見つめている間も、水沢くんはずっとゴールを見てる。


淡々とシュート練習をしながらも、昨日のことを聞かれて。　　



「まだ......。
昨日の問題は難しかったよ」


「でしょうね」



むかっ。
あたしの答えを分かっていましたとばかりに、こちらを見もしないで答える水沢くん。


水沢くんはなぜか一日一問は、数学や物理の問題を出してくる。


水沢くんの問題は意地悪でひねくれてて、応用問題ばかり。


数学と物理が苦手なあたしは、教科書を一生懸命調べても、たいてい答えられなかったり間違えたりしちゃう。


そんなあたしを水沢くんはいつもからかったり、ばかにするんだ。
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