元カレ教師~君と出会った物語~
長谷川未来、もうすぐ中学3年生になろうとしてる14歳。
いきなりでこんな事をいうのもあれだし、自慢に聞こえるかもしれないし、自分ではよく分からないんだけど…どうも未来は美人らしい。
よく芸能プロダクションみたいなところからスカウトされるし、小学生の頃からずっとモテ期が続いてて…気が付いた頃には、周りは男の子ばっかりだった。
そのせいか、女の子からは避けられるっていうか、表面上の付き合いしかなくて、所謂“友達”って呼べる子はいなかった。
周りの男の子だって、表向きは都合を合わせてくれてるって感じの子ばっかりで、純粋な友達みたいな人はいなかった。
でも正直言うと、そんな生活が寂しいって思った事はなかったの。
彼氏が途切れる事はなくて、いつでも味方になってくれる人はいたから…ってか別れても、翌日には彼氏がいるって状態だったしね。
友達いなくても平気だったんだ。
ただ…漫画とか読んでて“親友”って存在への憧れは持ってた。
まともに友達もいないのに、いきなり親友とかハードル高すぎだけどね。
でも不思議なことに、諦めてはいなかったんだよね。
死ぬまでに1人は出来るかも、みたいな。