太陽にてらされて






「俺は大丈夫。」







そう言ってまたマフラーを巻き直された。






「風邪引いても知らないからね。私のせいじゃないからね。」








そんな可愛くないことを言ってしまう自分が憎い。







でも本心はやっぱり嬉しくて、









駿の匂いがするマフラーに顔を埋めニヤニヤしてしまう自分がいる。





「はいはい。」






そんな適当な駿の返事も、今は嬉しくてたまらない。
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