まっすぐに……
白鷹君と私が歩く音しか聞こえない帰り道――


でもね?
貴方には聴こえないかもしれない。

私の胸はずっとドキドキいってるんだ。

自分でも分からない胸の高鳴り……。

一体私どうしたのかな?



あっというまに自分の家につきミツを白鷹君に渡した。

「今度は俺の家に来てよ!
ミツ桐谷の事気に入ったみたいだし、ミツに会いに来てな!」

私は嬉しくて笑顔で頷いた。


「桐谷ってさ笑ったら可愛いな!笑ってたらいいのに!」

突然の白鷹君の言葉に顔が赤くなった。


「てか俺が桐谷を助けるよ。
虐めとか俺大嫌いだし!
何より桐谷が苦しむの嫌だしさ……

んじゃまた明日な!」

白鷹君は辛い表情を見せながらも最後は笑顔で手を振り帰って行った。

私も白鷹君が見えなくなるまで手を振った。
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