まっすぐに……

一番後ろの窓側の自分の席に悪口を言う皆の声を必死で聞かないようにして座った。

皆と離された私の机――

まるでそれは、
自分は皆とは違う人間なんだという事を思わされているように感じる………。


するとそこに派手なギャルのグループが私の机を囲んだ。

「桐谷さん可哀想……。
辛いよね悪口言われて……。
ウチだったら辛いもん。」


一人がうつ向きながら言った。
周りの人も悲しそうな顔をしている。

でもねその顔の下は笑っているんだ。


「だから早く死ねばいいのに(笑)」


その人はいきなり血相を変えて私を下から見下ろしてきた。

周りの奴は笑いながら【死ね】コールをする。
そしてクラスの人もそれにのってコールを始めた。


辛い…辛い……。
でもね体が動かないんだ。
口がね『もうやめて』って言う言葉を言えないの……。