幼なじみは狼クン!?~ドタバタ☆学園地獄~
『ミャー』
……ミャー??
職員室へ一歩、一歩と近付くにつれ聞こえてきた可愛らしい鳴き声。
『ミャー。ミャー』
これはもしかしなくても…ネコちゃん!?しかもとっても高い声だ。子ネコっぽい。
『おはよう。モモスケ』
『ミャー』
職員室の前に置かれた棚の上に、小さな小さな真っ白い子ネコがからだを丸めて座っていた。
『ミャー、ミャー』
『うん。うん』
『ミャー』
『大丈夫だよ。ちゃんとお前のこと考えてたし』
そんな可愛い子ネコちゃんと会話するのは…。
「け、圭くん…」
あたしが話しかけても目もくれなかった超マイペース男子、圭くんだったりする。
そうか…。職員室まで来てたのは、私のためを思って最後まで送ろうとしてたわけじゃなくて、このモモスケくんに会いに来てただけだったのね…。