幼なじみは狼クン!?~ドタバタ☆学園地獄~



子ネコに負けた…。


しかもめっちゃ笑顔だし。

私の前では一瞬たりとも動かなかった目元、口元が、思いっきり緩んでる。


話し方も心なしか優しいし、圭くんはこのモモスケくんのこと、溺愛しちゃってるんだなぁ。




『あら、あなたもしかして』


「?」



そこで私は職員室から顔を出した綺麗なお姉さん(多分、先生)の声に意識を戻した。



『今日から普通科に編入予定の、藍田世玲菜さん?』


「はい!」


『よかったー。随分ギリギリだったから、もう来ないのかとも思っちゃって』


「すみません…」



その人は『いいのいいの』そう笑いながら、2階へ続くエレベーターを指差す。



『あなたの向かう教室はあのエレベーターに乗って2階にあるの。あ、申し遅れてたわ。私、副担任の槇香織(マキ カオリ)です。ちなみに担任の先生は木場先生よ。もう教室にいるはずだわ。私が案内するからついてきてもらえる?』


香織先生はふわりと微笑んだ。



可愛い~!!香織先生、モデルさんみたい。


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