幼なじみは狼クン!?~ドタバタ☆学園地獄~
『セレナちゃん!だいじょうぶ?目、さめてる?』
黒いランドセルを背負った小さな少年。
まだ顔立ちは幼くて、小さなからだに合っていないランドセルが、ちょっとおかしい。
「……うん。だいじょうぶ。おきてるよ」
静かに目をあけて私を見下ろす彼に答えると、その人はとっても嬉しそうに微笑んだ。
『よかった!セレナちゃんすぐいろんなところで眠っちゃうから、またこんなところで寝ちゃってるかと思ったんだ!』
少年は白い歯を私に見せて、にっこりと笑う。
可愛い、笑顔で。