幼なじみは狼クン!?~ドタバタ☆学園地獄~



シワひとつない、綺麗なシャツに袖を通して、チェック柄のスカートを履いて、紺色のジャケットを着る。


無地の赤色のリボンは、その年の学年色らしく、今の2年生を意味するらしい。

ちなみに1年生は緑。3年生は青なんだって。


種類も豊富で、スカート、リボンともに無地のものとチェック柄があり、セーターは各自自由なんだとか。



前の高校は規律が多くて、制服だってそんなに可愛くなかったし、ちょっとこういうの憧れてたりした。




『何鏡の前で突っ立ってんのよ。時間ないんでしょ?』


「そうだった!!」



そこをまたまたお姉ちゃんに怒られて動きを再開。


これ食べなさい、と用意されていた菓子パンを頬張り、急速で歯磨きをして、忘れかけたカバンをお姉ちゃんに突きつけられて、ようやく準備が完了した。



『もう。初日早々、しっかりしてよ?』


「ごめんなさぁい。行ってきます!!」


『車に気をつけなさいね』



まるでお母さんのような口ぶりのお姉ちゃんに手を振って、マンションの階段を駆け下りた。



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