特命24時 〜恋の秘密を暴きます!?〜【短編】
「そんなわけじゃないけど、もしも嫉妬されたら嫌だし」
あははと笑ってごまかした。
望は何やら疑ってそうな顔してたけど、顔を前に戻した。
その横顔をそっと盗み見る。
男にしては少し大きな二重の瞳、きりりとした眉、薄い唇。
鼻筋はまっすぐ通っていて、無駄な肉のない、少し骨ばった細い顔立ち。
少し長めに伸びた黒髪は無造作にセットされている。
望はとてもモテる。
顔はカッコいいし、運動神経も頭もいい。
子供の時から女子には優しくて、周りの男子とは違ってた。
欠点が思いつかない、完璧な男子だ。
そんな男子がすぐそばにいて、もちろん恋しないわけなかった。
小学生の時はあたしも望が大好きだった。
でも、望のことを好きな女子からいじわるされるようになったんだ。