金色・銀色王子さま
【first room】アンコウちゃん
わたくし、藤井麻衣はただ今迷っております。
「……どっちにしようかなぁ…」
買うか買わないか悩むこと30分。
左手には赤色の小さなお花が散りばめられたマグカップと、海のようなエメラルドブルーのグラデーションがかかったマグカップ。
念願のひとり暮し。
両親がなかなか承諾を得られず大変だったけど、もう四半世紀を2年過ぎた(要するに27歳)大人。
仕方ないから実家からそんな離れてないマンションだけど、新しくてきれい。
下には小さいけどロビーがあって、時期ごとに鮮やかなお花が生けてある。
駅から少し離れてるから家賃はさほど高くもなく、明るい道を通るから割りと安全。
そう、まさに理想的なおうちなのです。
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「……どっちにしようかなぁ…」
買うか買わないか悩むこと30分。
左手には赤色の小さなお花が散りばめられたマグカップと、海のようなエメラルドブルーのグラデーションがかかったマグカップ。
念願のひとり暮し。
両親がなかなか承諾を得られず大変だったけど、もう四半世紀を2年過ぎた(要するに27歳)大人。
仕方ないから実家からそんな離れてないマンションだけど、新しくてきれい。
下には小さいけどロビーがあって、時期ごとに鮮やかなお花が生けてある。
駅から少し離れてるから家賃はさほど高くもなく、明るい道を通るから割りと安全。
そう、まさに理想的なおうちなのです。
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