金色・銀色王子さま
また、裏切らるのが恐いからーーー……
………………
…………………
………
「ありがとうございました!またお待ちしてます」
「次はお正月ネイルで♪ありがとうーまた来ます」
クリスマスに向けて活気づいてきたサロンの予約表は、休憩以外しっかり予約が詰まってきた。
赤、緑、黄色…クリスマスらしいデザインを中心に、お客さんの爪がキレイに染められていく。
その嬉しそうな顔を見れるだけで、この忙しさでもがんばろうと思えた。
「店長、赤の在庫が切れたので私発注しときます。リースに使うストーンも補充しといた方が良いですよね」
「うん、ありがとう麻衣ちゃん!助かる!」
「お正月に向けたデザインも何か考えておきますね。クリスマスは派手だったから少し落ち着いた雰囲気のデザインも何種類か入れて…」
ペンを机にコツコツ鳴らしながら悩む麻衣に、店長は首を傾げて見つめた。
「麻衣ちゃん、頑張るわね~。まだ余裕あるから今じゃなくてもいいわよ?無理しないでね?麻衣ちゃん、無理しちゃうときあるんだから」
「ははっ。いつもと変わらないですよ!」
無理をしてるわけじゃない
いつもの日常を過ごしているだけ
カイトが大阪に行った次の日、本当は帰ってくるは ずだったけど、一週間休めることになったと連絡が入った。
今までの勤務姿勢を評価されたから、実家に帰省という名目で休みが取れたらしい。
電話口でカイトは麻衣に言った。
『麻衣ちゃん…ありがとうね』
『今まで失った部分、元に戻す。俺にとって莉奈は家族…だから』
ホッとした反面、溜まったスポーツ新聞やら郵便を預かっといて~なんて図々しいことも頼まれた。
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「ありがとうございました!またお待ちしてます」
「次はお正月ネイルで♪ありがとうーまた来ます」
クリスマスに向けて活気づいてきたサロンの予約表は、休憩以外しっかり予約が詰まってきた。
赤、緑、黄色…クリスマスらしいデザインを中心に、お客さんの爪がキレイに染められていく。
その嬉しそうな顔を見れるだけで、この忙しさでもがんばろうと思えた。
「店長、赤の在庫が切れたので私発注しときます。リースに使うストーンも補充しといた方が良いですよね」
「うん、ありがとう麻衣ちゃん!助かる!」
「お正月に向けたデザインも何か考えておきますね。クリスマスは派手だったから少し落ち着いた雰囲気のデザインも何種類か入れて…」
ペンを机にコツコツ鳴らしながら悩む麻衣に、店長は首を傾げて見つめた。
「麻衣ちゃん、頑張るわね~。まだ余裕あるから今じゃなくてもいいわよ?無理しないでね?麻衣ちゃん、無理しちゃうときあるんだから」
「ははっ。いつもと変わらないですよ!」
無理をしてるわけじゃない
いつもの日常を過ごしているだけ
カイトが大阪に行った次の日、本当は帰ってくるは ずだったけど、一週間休めることになったと連絡が入った。
今までの勤務姿勢を評価されたから、実家に帰省という名目で休みが取れたらしい。
電話口でカイトは麻衣に言った。
『麻衣ちゃん…ありがとうね』
『今まで失った部分、元に戻す。俺にとって莉奈は家族…だから』
ホッとした反面、溜まったスポーツ新聞やら郵便を預かっといて~なんて図々しいことも頼まれた。
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