金色・銀色王子さま
悠太はにやにやしながら、グラスを拭く。
予定が決まった途端、分かりやすい態度だ。
「龍之介さんは?何か予定入ってるんすか?」
「俺は出勤必須、オーナーから頼まれてるんだ。クリスマスが終わったら休みだけど」
「相変わらず仕事に対してまっすぐで格好いいなぁ~龍之介さん。俺はすぐ断っちゃいますけどね。
だからわざわざ会いに来る女の子多いんすね」
「……なんか悠太、すげぇ喋るな今日」
テンションが上がったからか?
龍之介は少しばかりめんどくさくなってきた。
「いやぁあの、実はですね…」
「……?」
「さっき俺が出勤してきたとき香織さんがいたんですよ店の前に」
悠太は苦笑いを浮かべて頭をかいた。
この話はさっきの話より言い出しにくかったのか、今も龍之介の顔を伺いながら一枚の紙をポケットから取り出した。
「…あ、俺もこないだのアレ以来で何となく気まずかったんすけど、あのときは酔っぱらっててあんまり憶えてなかったみたいで。
ちゃんと謝りたいから連絡欲しいって、その紙渡されたんです」
紙には連絡先が書かれていた。
龍之介はそれを静かに受け取る。
「……わかった。するよ」
そう言うと、その紙をそっと自分のポケットに入れた。
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予定が決まった途端、分かりやすい態度だ。
「龍之介さんは?何か予定入ってるんすか?」
「俺は出勤必須、オーナーから頼まれてるんだ。クリスマスが終わったら休みだけど」
「相変わらず仕事に対してまっすぐで格好いいなぁ~龍之介さん。俺はすぐ断っちゃいますけどね。
だからわざわざ会いに来る女の子多いんすね」
「……なんか悠太、すげぇ喋るな今日」
テンションが上がったからか?
龍之介は少しばかりめんどくさくなってきた。
「いやぁあの、実はですね…」
「……?」
「さっき俺が出勤してきたとき香織さんがいたんですよ店の前に」
悠太は苦笑いを浮かべて頭をかいた。
この話はさっきの話より言い出しにくかったのか、今も龍之介の顔を伺いながら一枚の紙をポケットから取り出した。
「…あ、俺もこないだのアレ以来で何となく気まずかったんすけど、あのときは酔っぱらっててあんまり憶えてなかったみたいで。
ちゃんと謝りたいから連絡欲しいって、その紙渡されたんです」
紙には連絡先が書かれていた。
龍之介はそれを静かに受け取る。
「……わかった。するよ」
そう言うと、その紙をそっと自分のポケットに入れた。
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