金色・銀色王子さま

「可愛い女の子が、真夜中に外で寝てたら危ないでしょ?」

「えっ…わ、私…外で寝てたの?」

「うん、俺んちの前でね。麻衣ちゃん、しっかり手に鍵握ってたから代わりに開けてあげようかなと思ったんだけど…」

そうゆうと何やらニヤニヤと不破カイトは含み笑いをしてくる。
怪訝な顔をしてその先を聞くと、案の定穴があったら入りたいくらいなことを言っていたのだ。




慌てて不破カイトの部屋を出て自分の部屋に駆け込むと力なく玄関に座り込んだ。
信じがたい、不破カイトから聞いた昨夜の出来事…。







『なんて言ったの…?』

『私、ほんとは寂しいのぉ!って。そうかそうかって頭ポンポンしたら、麻衣ちゃん、俺に抱き付いてきたんだよ。そんでそのまま寝ちゃったから仕方なく、俺の部屋に…』

そう、不破カイトは言った。
その時点で恥ずかしさ爆発寸前。


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