金色・銀色王子さま
自分の一連の行動にワケわからず口をぱくぱくさせていると不破カイトはベットに上がってきた。
反射的に距離を取ろうとしたが、すぐ背には壁だから詰め寄る彼から逃げ場所がなくなってしまう。
『な、なんですか…』
『麻衣ちゃんって可愛いね。純粋ってゆうか化粧っけない感じとか』
『じゅ、純粋って…いい歳ですから私』
大体、純粋な子が酔っぱらって外で寝るわけないじゃん。グレーの瞳に自分が映っているのが分かるくらい近くに迫られている。
『寂しいならいつでもおいでよ。喜んでお相手してするからさ』
そう言って不敵な笑みを浮かべると、スラッとした長い指が頬に触れて心臓がドキンと胸打った。
『けっ、結構ですっっ!!』
両手で思いっきり彼を押し退けると、ドタバタと部屋を出てきた。
「はぁ、何てことしちゃったの…」
不破カイトが女慣れしてる人だってことはよく分かった。
躊躇いもなく、頬に触れてくるなんて。
携帯を見ると香織からメール。
どうやら香織とは独りで帰れると駅で別れてたらしい。彼の言うことは嘘じゃなさそう。
「アイタタタ…」
二日酔いか、頭がズキズキしてきた。でも休むわけには行かない。冷蔵庫の栄養ドリンクを飲み、着替えを済まして出勤した。
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反射的に距離を取ろうとしたが、すぐ背には壁だから詰め寄る彼から逃げ場所がなくなってしまう。
『な、なんですか…』
『麻衣ちゃんって可愛いね。純粋ってゆうか化粧っけない感じとか』
『じゅ、純粋って…いい歳ですから私』
大体、純粋な子が酔っぱらって外で寝るわけないじゃん。グレーの瞳に自分が映っているのが分かるくらい近くに迫られている。
『寂しいならいつでもおいでよ。喜んでお相手してするからさ』
そう言って不敵な笑みを浮かべると、スラッとした長い指が頬に触れて心臓がドキンと胸打った。
『けっ、結構ですっっ!!』
両手で思いっきり彼を押し退けると、ドタバタと部屋を出てきた。
「はぁ、何てことしちゃったの…」
不破カイトが女慣れしてる人だってことはよく分かった。
躊躇いもなく、頬に触れてくるなんて。
携帯を見ると香織からメール。
どうやら香織とは独りで帰れると駅で別れてたらしい。彼の言うことは嘘じゃなさそう。
「アイタタタ…」
二日酔いか、頭がズキズキしてきた。でも休むわけには行かない。冷蔵庫の栄養ドリンクを飲み、着替えを済まして出勤した。
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